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飲食店でのヒヤリハット例~アレルギーの観点から

2022.04.21

投稿者
クミタス

今までに報告されているアレルギーの観点での飲食店でのヒヤリハット例としては以下などがあります。

■ヒヤリハット、事故事例
・そば・うどんは同じ茹で釜を使用しており、お客様から「そばが入っていた、アレルギーだったら大変だよ」と指摘されたことがある。
・単純な手順間違いで本来使用しない食材を使用した。
・食材が飛ぶ、落ちることがある。イクラが別のメニューに落ちてしまうなど。
・「~を抜いてくれ」との要望が複数あり、一部対応し忘れた。
・ウリ科を除くご要望で、ズッキーニを出してしまった。現場でウリ科との認識が無かった。食べたお客様はイガイガしたとのこと。
・カニの寿司を配膳してしまった。カニだと見て判るので、お客様からひどく叱られたが大事にならなかった。
・「卵は入っていますか」との問合せに「付いていません」と回答した。卵は添付されていないという意味だったが、原材料に使用していた。
・メニューの仕様変更で使われるようになった卵の情報が反映できておらず顧客がアナフィラキシーを発症した。食材の規格書情報とメニュー情報(一覧表)との紐付けを行なうメニュー登録時に操作ミスで抜けてしまった。
・社内で検証、調査したところ、食器洗浄機の故障で規定の温度まで上がらなかった事が判明し、洗浄時の洗い残しによるコンタミネーションが疑われた。

■その後の対応例
・専門部署の設置
・低アレルゲンメニューは、使い捨ての皿、カトラリーに変更した。
・アレルギー対応を行なう特定の店舗以外は、基本的にアレルギー対応は当日対応をおこなわない(前もって対応できるようにする)。
・食材は本部調達、店舗での加工食品の小口買いは一切禁止
・店長や料理長に準ずる人など担当者を決め対応。

飲食店でのアレルギー対応状況については、以下でも掲載しておりますので、ご参照ください。
飲食店での誤配とその対策
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/2677

出典・参照:日本フードサービス学会年報 第22号

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