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2023.12.27
松の実によるアレルギーについては以下で掲載をしておりますが
松の実によるアレルギー
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/3260
今回は松の実による食物蛋白誘発胃腸炎(FPIES)のケースについて掲載します。
アトピー性皮膚炎と複数の食物アレルギーの病歴を持つ18歳の女性。皮膚検査と血液検査の後、松の実の食物経口負荷試験を希望し施行されたところ、吐き気を催し、数回嘔吐し、消化管症状が解消するまで2時間観察された(出典・参照:A NOVEL CASE OF FPIES AFTER PINE NUT FOOD CHALLENGE IN AN 18-YEAR-OLD FEMALE)。
男児が3歳時に、クルミを食べた4時間後と、クッキーを食べた後の2回の再発性嘔吐を経験した。皮膚プリックテストでは、クルミ、ピーカンナッツ、ヘーゼルナッツ、ブラジルナッツの抽出物には反応しなかった。6歳時のクルミ抽出物に対する皮膚プリックテストは陰性で、IgE 検査はクルミIgE < 0.35 kU/L、血清 IgE 58 μg/L であった。男児が6歳から12歳の間、クルミの摂取後30分〜60分内に4回ほどの嘔吐を経験し、皮膚や心肺、その他の症状はなかった。彼の母親はまた、マカダミアナッツと松の実においてもより軽度の同様の症状を引き起こした可能性があるとも述べた。12歳時の検査で、クルミ、ピーカンナッツ、ヘーゼルナッツ、ブラジル、松の実に対する皮膚プリックテストは陰性で、クルミに対する食物経口負荷試験で嘔吐を繰り返し、顔面蒼白、無気力さも見られ、悪阻が続き、皮膚や心肺の兆候や症状はなく、下痢もなかった。話し合いの結果クルミ、ピーカンナッツ、マカダミアナッツ、松の実は除去することになり、摂取開始時期を検討している(出典・参照:A case report of acute food protein-induced enterocolitis syndrome to walnut)。
松の実による食物蛋白誘発胃腸炎(FPIES)の例は報告数としては多くはありませんが、今後もナッツなど様々な食品による食物蛋白誘発胃腸炎(FPIES)について追記していきたいと思います。
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