ラテックスアレルギーにおけるハイリスク者
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/1454
でも掲載していますが、ゴム手袋にはスムーズな脱着を促すためにコーンスターチが使用されているものがありますが、パウダー付手袋の装着により皮膚反応を示す場合があり、また脱着時にパウダーが浮遊し吸入することがあります。天然ゴム製手袋に付着しているコーンスターチ等のパウダーは、皮膚経由、吸入によりラテックスアレルゲンへの感作、発症や増悪においてリスク要因となる可能性が考えられています。

米国食品医薬品局（FDA）では、医療用手袋に付いているパウダー（コ ーンスターチ等）が安全性上のリスク要因になりうるとして、パウダー付き医療用手袋の流通を差し止める措置をとることを、12月19日付で発表していますが、日本では、天然ゴム製手術用手袋、天然ゴム製検査・検診用手袋、非天然ゴム製手術用手袋、非天然ゴム製検査・検診用手袋、歯科用手袋の医療用手袋においてパウダーフリーへの移行をより強化する旨を日本グローブ協会より受け、厚生労働省より12月27日付で、製造販売業者に対して2年以内に供給切替えを行うよう通知しています。

日本でのパウダーフリー手袋への移行は年々進んでいるものの、2015年度の手術用手袋市場（推定）ではパウダー付手袋は37％を占めており、欧米での13％、10％に比べるとまだ少し高い状況とも言えます。
https://www.mhlw.go.jp/file/04-Houdouhappyou-11125000-Iyakushokuhinkyoku-Anzentaisakuka/0000147465.pdf

パウダー付手袋においては、手袋が天然ゴム製の場合、天然ゴムタンパクのアレルゲンのキャリアとなり、まれにアレルギーを誘発する可能性があるので、リスクを考慮して本品の使用を検討すること、としています。

パウダー付き医療用手袋に関する取扱いについて
https://www.mhlw.go.jp/file/04-Houdouhappyou-11125000-Iyakushokuhinkyoku-Anzentaisakuka/0000147464.pdf

医療用手袋に関しての通知になりますが、介護、食品加工等で使用する手袋において、特に手荒れや手指に傷のある方はパウダー付天然ゴム製手袋の使用において留意されるのが良いでしょう。