ピーナッツアレルギーの発症予防のための早期からの摂取推奨については、以前からステートメント等が示されていましたが、
ピーナッツアレルギー発症予防に関するコンセンサスステートメント
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/889
米国国立衛生研究所の一部である国立アレルギー・感染症研究所National Institute of Allergy and Infectious Diseases (NIAID)から新しい補足ガイドラインが2017年1月5日に公表されました。
Addendum guidelines for the prevention of peanut allergy in the United States: Report of the National Institute of Allergy and Infectious Diseases–sponsored expert panel
https://www.jacionline.org/article/S0091-6749(16)31222-2/pdf
この補足ガイドラインは、2010年に公表されたガイドラインの中でのピーナッツ・アレルギーの予防の観点で補足するものであり
Guidelines for the Diagnosis and Management of Food Allergy in the United States Summary of the NIAID-Sponsored Expert Panel Report
https://www.foodallergy.org/file/niaid-clinician-summary.pdf
以下等の研究が背景にあります。
https://www.leapstudy.com/leap-study-results-0#.WHBrpVOLRXQ
https://www.leapstudy.com/leap-study-results#.WHATElOLRXQ
概要として
ピーナッツの導入の前に他の固形食品の摂取を始めており
・それまでに湿疹、食物アレルギーのない児については適切に離乳食を進める中でピーナッツを導入し継続摂取する
・軽度・中程度の湿疹のある児については、生後6か月ごろからピーナッツを導入し継続摂取する
・重度の湿疹、卵アレルギーのどちらかあるいは両方のある児は、ピーナッツ特異的IgE検査、プリックテスト(SPT)のいずれか、または両方をおこない、その結果が考慮されたうえで適している場合は、生後4か月~6か月の間にピーナッツを導入し継続摂取する。できるだけ早くから摂取開始できることが望ましいが、6か月以降からでも開始できるようにする
ことがピーナッツアレルギーの発症リスク低減につながるとの考え方を示しています。
重度の湿疹、卵アレルギーのどちらかあるいは両方のある児においては、ピーナッツ特異的IgEレベルが0.35以上か未満か、プリックテスト(SPT)での膨疹大が8mm以上か、3~7mmか、0~2mmかで分けて対応する考え方を示しています。
以前は2000年に米国小児学会AAPにてハイリスク児においては、発症予防上、ピーナッツを3歳まで摂取回避をおこなうことが推奨されていた時期があったように、オーストラリアなどでも同様に暴露量を減らすことが予防につながると考えられていましたが、現在では摂取を遅らせることが利点あることとするのに説得性があるとは言えないという考え方に変わってきています。
今後も新たな補足や見解が示される可能性はありますが、ピーナッツ以外の乳などの食物においても同様のことが言えるかについては、さらに新たな研究がなされることにより、具体的になるところでもあります。
ケンミン ビーフン 150g
345kcal/100g
33543
まや
おいしかったし、腹持ちも…