室内のダニ量は各家庭で差がありますが、ダニアレルゲン感作、喘息発作誘発の観点で、世界保健機関(WHO)による以下報告もあります(WHO: Bull. World Health Organ., 66, 769-780, 1988. )。
ダニアレルゲン感作 2μg/gダスト (ダニ70頭前後~ダニ100頭前後に相当)
喘息発作誘発 10μg/gダスト(ダニ400頭前後~ダニ500頭前後に相当)
ダニアレルゲンタンパク質は30種超が確認されていますが、ダニの糞由来のタンパク質であるDer p 1、Der f 1(2つをまとめてDer 1)、虫体由来のアレルゲンのDer p 2、Der f 2(2つをまとめてDer 2)が主要アレルゲンで、ダニの種類別に、ヤケヒョウヒダニ(Dermatophagoides pteronyssinus)の主要アレルゲンはDer p 1、コナヒョウヒダニ(Dermatophagoides farinae)の主要アレルゲンはDer f 1 と考えられています。
ヤケヒョウヒダニのDer p 1に感作すると、コナヒョウヒダニのDer f 1 にも反応すると見られています。
上記の2μg/gダスト、10μg/gダストの閾値においては、Der 1のみで2μg/gダスト以上でダニアレルゲン感作のリスクがあり、10μg/gダスト以上で喘息発作誘発リスクがあると考えられています。
ダニアレルゲン量を減らすための清掃
居住空間でのダニアレルゲン量を減らすために以下視点で清掃をできると良いでしょう。
・寝具、カーペット、ソファー、畳などにおいてのダニアレルゲン量を減らす
フローリングにおいて掃除前のダニの糞量が69~768ng/m2であったのが、掃除2時間後は8~245ng/m2であった等、ダニアレルゲン量はある程度は残留し、平均残留率24%(掃除2時間後のフローリング上ダニの糞量/総自前のフローリング上ダニの糞量)との報告がありますが、減少させることはできます。ダニ糞量、ダニの多い箇所である布団、カーペット、ソファー、畳は特にダニアレルゲンを取り除く清掃が必要になります。
また、車のシートには、衣服などを介した家庭からの持ち込み等から、ダニが生息することがありますので、車内清掃もおこなえるようにします。
・寝具、カーペット等からのハウスダスト、ダニの舞い上げ量を減らす
隣室での布団上げ下ろしにより舞い上げたハウスダストは、隣の部屋にも浮遊し、舞い上がったハウスダストは時間経過とともに落下し、2時間後には空気中のハウスダストは掃除前と同程度までに落ち着くとも見られています。
掃除機のタイプにも依りますが、排気量が一定以上ある場合は、ワイパー類のみの拭き掃除、さらにウェットタイプの方がハウスダストの舞い上げが少なく、掃除2時間後のダニ糞量も少ないとの結果があります。
・舞い上げたハウスダスト、ダニのアレルゲン量を減らす
清掃時に窓開けをしている方が室内空気中のダニアレルゲン量を室外に放出でき、掃除の2時間後以降にウェットタイプでのワイパーなどでのふき取り掃除をおこなうとさらにダニアレルゲン量減少につながり得ます。
・衣類などへの付着に留意する
寝具、ソファ、畳、カーペットに衣類が接触して、また舞い上げたハウスダストが衣類に付着することもあります。残留量減少を徹底したい場合は、ハウスダストが付着しにくい衣類での清掃も有効かもしれません。
・ダニの餌になるフケ、アカの室内量を減らす
1日に約3gの上皮、約0.03gの毛髪、その他の毛0.05g、爪0.01gが剥離し落ちるとの報告もあります。ダニは卵から幼虫に孵化するまでに1週間かかるため、卵のうちに除去していくことで糞量や死がい量、卵量を減らすことにつながります。枕カバー、ベッドカバー、シーツは7日内に一度洗濯ができると望ましいでしょう。
・定期的に清掃を続ける
時間が経つにつれアレルゲンの活性が自然に大幅に失活していくということはなく、3か月間において低下はしていくものの大きな変化ではないとの調査結果もあります。そのため清掃を怠ると室内のダニアレルゲン量は増えていくことになりますが、継続的な掃除により3か月後には寝具におけるダニ糞アレルゲンの検出量が約6割減少したとの報告もありますので、清掃の継続によりダニアレルゲン量減少につながります。
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