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ヘーゼルナッツアレルギーとハンノキ花粉

2024.11.26

投稿者
クミタス

ナッツと花粉との関係性として、アーモンドはバラ科に分類され、カバノキ科のシラカンバ花粉、ハンノキ花粉、オオバヤシャブシ花粉との交差反応性から花粉食物アレルギー症候群(PFAS)の症状を起こすことがある食物の1つでもあり、ヘーゼルナッツはカバノキ科ハシバミ属の低木の堅果であることからも、シラカンバ花粉との交差反応性があり、シラカンバ花粉抗原のBet V 1とは67%と高い相同性があるとみられています。
ヘーゼルナッツによるアレルギー
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/2299 
今回はヘーゼルナッツアレルギーとハンノキ花粉との関係に関しての報告を掲載します。

2023年3月〜2024年4月の間に検査を行った331例の花粉(ハンノキ、スギ、ヒノキ)、ナッツ類(ヘーゼルナッツ、アーモンド、クルミ、カシューナッツ)の特異的IgE抗体値を集計しその関連性を検討したところ(対象年齢(11.0±4.8才)、男女比(男218 例、女113 例)、AAI 所持(87名))、
特異的 IgE 抗体値は、ハンノキ (23.1±42.2 Ua/ml)、スギ(43.4±55.5Ua/ml)、ヒノキ(20.5 ±71.8 Ua/ml)、ヘーゼルナッツ(18.8±31.7 Ua/ml)、アーモン ド(3.0±8.2 Ua/ml)、クルミ(6.0±18.0 Ua/ml)、カシューナッツ(3.9±14.2 Ua/ml)で、ハンノキ花粉とヘーゼルナッツの間には、相関係数(r=0.811)と有意な相関関係がみられ、ハンノキ花粉とアーモンド(r=0.226)、クルミ(r =-0.009)、カシューナッツ(r=-0.051)の間には相関関係は見られず、またスギ、ヒノキとヘーゼルナッツ、アーモンド、クルミ、カシューナッツの間にも相関関係は見られなかった(出典・参照:木村彰宏,高木康子,新田和美,小島崇嗣 神戸医療生活協同組合いたやどクリニック小児科,小島医院 ヘーゼルナッツアレルギーはハンノキ感作と関連する)。
上記では、ヘーゼルナッツアレルギーとハンノキ花粉感作には相関関係があることを示唆しています。
ヘーゼルナッツでの食物経口負荷試験を施行した報告については以下をご覧ください。
ヘーゼルナッツの食物経口負荷試験
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/3804 

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