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ウズラ うずらの卵による反応

2017.06.23

投稿者
クミタス

特定原材料の「卵」としては、鶏卵だけでなく、ウズラの卵、アヒルの卵、そしてほかの食用鳥卵も、含まれる場合は、アレルゲン「卵」として表示する対象になります。



 

ウズラ、アヒルの主要タンパク質には、鶏卵同様オボトランスフェリン、オボインヒビター、オボアルブミン、オボムコイド、リゾチーム等が挙げられ、鶏卵のオボムコイド、オボアルブミンがアレルゲンの方においては、ウズラ卵のオボムコイド、オボアルブミンにアレルギー症状が出現する可能性はあり、鶏卵白のオボムコイドの一次構造はウズラ卵白のオボムコイドと75.8%の相同性、鶏卵白アルブミンとウズラ卵白アルブミンは一次構造上88%の相同性があるとの報告もなされています。

ウズラ卵にアレルギー反応を示す方においては、鶏卵にもアレルギー反応を示すことが多いとの示唆もありますが、鶏卵にはアレルギー症状はなく、ウズラ卵の摂取後に嘔吐、咽頭違和感、下痢、腹痛、発熱が出現した例も見られています。
検査の結果では、オボムコイド、卵白、卵黄に対する特異的IgEは陰性で、好塩基球刺激試験では鶏卵、ウズラの卵とも陰性、リンパ球刺激試験ではウズラの卵のみ強い反応を示し、非IgE依存性の食物蛋白誘発胃腸炎と診断されたケースや、消化器症状のないアナフィラキシーのケースなどもあります。

また、鶏卵はサルモネラ感染の原因食物にもなりますが、ウズラの卵も原因食物となることがありますので、しっかり加熱されていないウズラ卵を摂食して嘔吐、下痢が続く場合は、受診するようにしましょう。

鶏卵のサルモネラに感染しないようにするには?
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/304

出典・参考:ウズラの卵による非IgE依存性食物蛋白誘発胃腸症の症例報告

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