Author クミタスさん
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2017.08.23
アメリカでの1億5,000万人超、約230億件の保険金請求の分析から、2007年から2016年の10年間で、アナフィラキシーによる請求件数は、4倍以上(377%増)となっていたことを報告しています(FAIR Health database)。
特に2012年以降の請求件数の増加率が高く、請求対象のアレルゲン内訳としてピーナッツが26%、ツリーナッツ18%、卵7%、甲殻類6%、乳製品5%、その他33%を占め、ピーナッツ、ツリーナッツに関する請求件数の増加率が高くなっており、
小児、成人では、0~3歳が27%、4~5歳が8%と18歳以下でのアナフィラキシーが多くを占め全体の2/3ではあるものの、18歳以上でのアナフィラキシーにおいても1/3を占めています。
食物アレルギーの疑い例で、食物経口負荷試験を実施すると、食物アレルギーと診断される方は少なくなる傾向は日本でも同様に見られていますが、食物などの摂取により不調がある場合にアレルギーを想起され受診する方が増えたことも影響している可能性もあります。
予防的措置も含めエピペンの処方数は増えており、アメリカでは65歳以上が8割超を占めるメディケア受給者においてもエピペンの処方人数は、2007年の約80,000人から2014年には約211,000人へと増えています。
罹患者増、重症例増の観点も含め、アナフィラキシーによる請求件数増に関してより複合的な情報開示があり次第、また要因に関する情報についても今後ご紹介していきたいと思います。
食物アレルギーにおける考えられる発症因子
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/2079
参考情報:
Prevalence of self-reported food allergy in U.S. adults: 2001, 2006, and 2010
https://www.fda.gov/downloads/Food/FoodScienceResearch/ConsumerBehaviorResearch/UCM487802.pdf
How Much Has Medicare Spent on the EpiPen Since 2007?
https://files.kff.org/attachment/Data-Note-How-Much-Has-Medicare-Spent-on-the-EpiPen-Since-2007
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