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大豆による食物蛋白誘発胃腸炎 (FPIES)発症児における味噌による反応例

2024.12.15

投稿者
クミタス

大豆による食物蛋白誘発胃腸炎 (FPIES)については以下にて掲載しておりますが、
大豆による食物蛋白誘発胃腸炎 (FPIES)
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/3033
大豆による食物蛋白誘発胃腸炎 (FPIES)を発症している乳児において、味噌の食物経口負荷試験 (OFC)で陽性となった例について掲載します。

生後11か月の男児。生後8か月から10か月に、豆腐の摂取 2-3時間後に嘔吐したエピソードが2回あり、大豆食物蛋白誘発胃腸炎を疑い紹介受診した。問診で、嘔吐時に活気低下、顔色不良を認めていたため、食物蛋白誘発胃腸炎(FPIES)と診断された。保育園へ入園準備のため味噌汁の食物経口負荷試験を実施した。通常の半分に薄めた味噌汁30mlを単回法で摂取したところ、2時間後に2回嘔吐した。嘔吐時に活気低下、顔色不良を認め、摂取6時間後に好中球上昇とTARC上昇を認めたため、食物経口負荷試験陽性と判断された(出典・参照:宮本学 加藤正也 吉原重美 獨協医科大学医学部小児科学 那須赤十字病院小児科 味噌の食物経口負荷試験で陽性となった大豆 FPIES の乳児)。

味噌はIgE 依存性の即時型大豆アレルギー患者さんにおいて、症状の誘発頻度は比較的低いとの意見もありますが、大豆による食物蛋白誘発胃腸炎 (FPIES)を発症している乳児において、味噌にも反応する場合もありをます。よろしければ以下もご覧ください。
穀物酢摂取後のアレルギー症状出現のケース
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/3172

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