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昆虫食とアレルギー②

2023.12.26

投稿者
クミタス

昆虫食とアレルギーについては以下でも掲載しておりますが
昆虫食とアレルギー
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/3534 
蚕のさなぎ〜昆虫食とアレルギー
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/2171 
今回はコオロギせんべい摂食後の症状出現報告を追記したいと思います。
 
コオロギせんべい2枚を摂取後に、くしゃみ、鼻汁、咳、眼瞼浮腫を呈した3歳男児で、エビの摂取歴はあるが食用昆虫の摂取歴はなかった。プリックテストと食物経口負荷試験の結果からフタホシコオロギが原因であることを確認した。IgE inhibition testでは、フタホシコオロギにより蛾、エビ、ヤケヒョウヒダニそれぞれの特異IgE値が著明に抑制された(出典・参照:蓑島 宗夫, 徳永 舞, 小池 由美, 伊藤 靖典 食用コオロギ摂取によりアレルギー症状を呈した幼児例)
 
上記の幼児ではそれまでに食物アレルギーの症状出現を経験しておらず、食用コオロギが初めてのアレルギー症状の原因と考えられています。昆虫のアレルゲンには節足動物に共通したトロポミオシンやアルギニンキナーゼ、また他のアレルゲンも可能性に挙げられますが、トロポミオシンはエビ、カニ、イカ、タコ、貝のアレルゲンの1つでもあります。今後も昆虫アレルギー、他の食物アレルギーの合併状況、交差反応性などについても掲載していきたいと思います。

牡蠣のアレルゲン
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/4657
エスカルゴによるアレルギー
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/4707
ダニ舌下免疫療法によりエビアレルギーの症状が軽減した例
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/3575

ゴキブリによるアレルギー
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/4399

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