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タトゥーと症状出現

2024.04.23

投稿者
クミタス

タトゥーの施術時に、施術者がゴム手袋を着用していて、アレルギーを発症することがあります。
タトゥーとアレルギー
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/3486 
また、タトゥーの除去目的でレーザー照射した後に、全身性の扁平苔癬を発症する症例が海外で報告されており、原因としてタトゥーインクに含まれる金属に反応した可能性が考えられています。

バングラデシュ出身の35歳男性。7年前に母国で上腕に黒色のタトゥーをいれ、 初診 2カ月前にタトゥー除去目的でレーザー照射を行った。 照射1カ月後からタトゥー部、下腿、陰部に痒感を伴う紫紅色丘疹や結節が複数出現し、白色の口腔粘膜疹もみられた。 皮膚生検を行い扁平苔癬と診断された。
金属パッチテストの結果、クロム、コバルト、イリジウムに陽性と判明。 自験例の皮内に挿入されたタトゥーインクの詳細は不明であった。普及している海外の黒色顔料には鉄以外にクロムなどが含まれるため、クロムが扁平苔癬発症に関与したと推測された(出典・参照:平遥 山本真紗子 河瀬ゆり子 刺青レーザー除去後に発症した全身性扁平苔癬)。
扁平苔癬は薬剤、ウイルス感染、金属アレルギーなどの関与が考えられており、口腔粘膜にも発症し、難治性のびらん、潰瘍を形成することがあり、痛みを伴ったり、また脱毛、爪の変形を生じることがあります。今後も、他の報告、タトゥーと有害事象について掲載していきたいと思います。

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