1. クミタス記事
  2. クミタス記事詳細

読み物

CPP(カゼインホスホペプチド)のアレルゲン性~乳アレルギー

2021.09.27

投稿者
クミタス

CPP(カゼインホスホペプチド)は牛乳などに含まれている成分でカルシウムや鉄などといった、 ミネラルの吸収阻害酵素処理によって乳タンパクから分離精製された成分で、αS1、αS2、βカゼインの分解物でもあります。

CPP(カゼインホスホペプチド)は口内にいる細菌が生み出す酸によって歯のエナメル質の内側からミネラルが溶出する脱灰抑制、脱灰によって歯のエナメル質の内側から溶け出したミネラルを再び歯に戻す再石灰化を強くする効果が期待されており、含有製品に口腔ケア製品のジーシーMIペースト、リカルデントガムなどがあります。
ジーシーMIペースト
https://www.gcdental.co.jp/sys/data/item/417/

CPP(カゼインホスホペプチド)は乳由来成分で、アレルギー症状を誘発する可能性がありますが、実際に症状が誘発されるのでしょうか?

ジーシーMIペースト5名、リカルデントガム2名で症状誘発、いずれも乳アレルギー患者さんで、少なくとも2名は入院治療を要し、4名はアドレナリン筋肉注射を要するアナフィラキシー症状が認められた報告もあり、乳にアレルギーのある方において、CPP(カゼインホスホペプチド)はアレルギー症状を誘発する可能性があるとの示唆も見られています(出典・参照:松井照明 内藤宙大 北村勝誠 高里良宏 杉浦至郎 和泉秀彦 伊藤浩明 あいち小児保健医療総合センター免疫・アレルギーセンターアレルギー科 名古屋学芸大学管理栄養学部管理栄養学科 カゼインホスホペプチドのアレルゲン性に関する検討)。

    {genreName}

      {topics}