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下痢と不足する栄養可能性

2018.02.23

投稿者
クミタス

激しい下痢を起こした場合は、脱水にまず気をつけるところですが、下痢が長期で続くと栄養状態が低下する場合もあります。低栄養状態かどうかは、高齢者の方においては血清アルブミン値も指標になりますが、やせてきた、皮膚の炎症をおこしやすい、感染症にかかりやすい、むくむ、力が入りにくいといった状態になることもあります。
皮膚や粘膜に現れることもありますが、疾患による場合は受診のうえ、摂食可能な場合は消化負担のないよう調理上の工夫をしながら可能なものから取り入れられるのが望ましいでしょう。

不足することで皮膚の状態に影響することがある栄養素一例

・ビタミンB6、ビタミンB2が不足:口唇炎、口角炎、舌炎、脂漏性皮膚炎などを起こす原因の1つとなる可能性があります。
・ナイアシンが不足:過度なナイアシン不足から下痢に至り、発疹や皮膚炎をおこすことがあります。アルコール依存症の方での欠乏リスクがあります。
・亜鉛、ビオチン、タンパク質が不足:亜鉛不足による下痢、また過剰摂取により下痢をおこすこともありますが、不足状態が続くと皮膚の健康な状態を維持しにくくなる可能性があります。乳アレルギー児の対応ミルクにおいて、ビオチンが配合された商品もあります。

多く含まれる食物例

・ビタミンB6を多く含む食物:ピスタチオ、抹茶、ごま、まぐろ、かつお、鮭、鶏肉、豚肉、牛肉、あじ、さんま、さば、いわし、にんにくなど
・ビタミンB2を多く含む食物:レバー、うなぎ、のり、うずらの卵、うに、いくら、さば、かに、納豆、まいたけ、チーズ、鶏卵、たらこ、モロヘイヤ、いわし、さばなど
ナイアシンを多く含む食物:たらこ、落花生、しいたけ、レバー、のり、わかめ、まいたけ、エリンギ、かつおぶしなど
・亜鉛を多く含む食物:牡蠣、ココア、煮干し、ごま、抹茶、チーズ、牛肉、豚肉、鶏肉、かに、たらこ、アマランサスなど
・ビオチンを多く含む食物:レバー、ピーナッツ、ヘーゼルナッツ、アーモンド、ドライイースト、黒砂糖、あおのり、卵黄、まがれい、湯葉、きな粉、えごま、まいたけ、脱脂粉乳、納豆、コーヒーなど
・タンパク質を多く含む食物:しらす干し、いわし、いくら、たらこ、あじ、牛肉、豚肉、鶏肉、チーズ、えび、かに、まぐろ、かつお、いか、はまぐり、あさり、鶏卵、大豆、のり、凍り豆腐、きな粉、ゼラチン、かつおぶしなど


皮膚の恒常性維持と亜鉛
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/1932

出典・参照:七訂日本食品成分表 2016 ほか

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