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ウコンによる反応

2018.03.10

投稿者
クミタス

秋ウコン、春ウコン、紫ウコンと称され、様々なウコン製品が存在しています。ウコンには鉄が含有されますが、さらに鉄が添加される等で鉄の含有量が過剰な商品もあり、不純物が含まれていたり低品質な商品などにおいては、高濃度に長期で含有成分を摂取することで肝障害、固定薬疹を生じる例もあります。

ウコンによる肝障害においては、食欲低下、倦怠感、褐色尿などを生じ、ウコン摂取中止後にも症状が続くことがあり、ウコンによる薬物性肝障害が機となり自己免疫性肝炎が誘導される、もしくはもともと生じていた自己免疫性肝炎がウコン摂取により急性増悪したと考えられる場合もあります。

また報告数は少ないものの、ウコンによる即時型アレルギー例と考えられる報告として
夕食にカレーを食べた後、健康食品としてもらった春ウコン粉末を服用、全身倦怠感、まぶたを主とした顔のむくみ、咽頭のイガイガ感、鼻汁、鼻閉、咳、嘔吐、下痢などの症状が出現し、翌朝にも症状が持続するため受診したところ、プリックテストは陰性、春ウコンは陽性で、春ウコンによるアレルギーと考えられた例も見られています。

秋ウコンの英語名はターメリックであり、ウコンに含まれるクルクミンはカレーを黄色く仕上げる用途でも使用されます。クルクミンは秋ウコンに多く含まれ、春ウコンにはα-クルクメン、β-クルクメン、セスキテルペンアルコール、カンファーなどが比較的多く含まれています。
ウコン含有商品使用下で不調がある場合は、ウコンが原因となっている可能性があることを踏まえ、早期に対応できるのが望ましいでしょう。

出典・参考:ウコンサプリメントの多元素放射化分析

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