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スポーツ活動と鼻炎、花粉症の発症

2023.12.11

投稿者
クミタス

花粉症の発症においては低年齢化傾向も見られていますが、小中学生のスポーツ活動と鼻炎、花粉症の発症とに関連性はあるのでしょうか?

2019年に市の全公立小中学校の生徒保護者に、スポーツ種目別の実施状況と鼻炎、花粉症に関する自記式質問票を配布した.回答をもとに、各種目の実施状況と鼻炎、花粉症有症率との関係について多変量ロジスティック回帰分析を用いて検討した.ところ、返答があった4991人(回収率72.8%)のうち、水泳実施者は1563人(実施率 31.3%)であり、以下サッカー(12.1%)、野球(6.1%)、体操(5.6%)、テニス(4.7%)の順であった.。
種目別では、水泳と鼻炎(水泳あり 42.9% vs 水泳なし 38.9%;OR,1.23;95% CI,1.08-1.41)、水泳と花粉症(水泳あ り 32.3% vs 水泳なし 28.5%;OR,1.24;95% CI,1.08-1.42)の 間に有意な正の関連を、鼻炎、花粉症ともに水泳実施期間と有症率に正の相関を認め、水泳歴6年以上では水泳なしと比べて有意に有症率が高まった。
小中学生のスポーツ活動が鼻炎、花粉症に及ぼす影響について種目別に検討した上記報告では、水泳は小中学生の鼻炎、花粉症のリスクを高め、特に水泳歴6年以上で顕著である.水泳実施者に対しては、発症予防や発症時の早期介入などの対策が望まれる、と示唆しています。.
川端彩由、本山結恵、武内治郎、楠隆 龍谷大学農学部食品栄養学科小児保健栄養学研究室,兵庫医科大学臨床疫学,滋賀県立小児保健医療センター小児科 小中学生における水泳と鼻炎,花粉症有症率との関連

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