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トウモロコシによるアレルギー~青年期以降発症の例から

2021.07.07

投稿者
クミタス

トウモロコシによるアレルギー
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/3319
ではトウモロコシのアレルゲン、トウモロコシによる食物依存性運動誘発アナフィラキシーの例について、また以下ではトウモロコシを含む洗顔料を使用して洗顔をしていた方で、トウモロコシ由来成分を含む菓子を摂食し症状出現した方について掲載をしていますが
洗顔料に含有する食物抗原によるアレルギー~小麦以外の例
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/3246
今回はイネ科植物に花粉症のある方での、青年期以降に発症したトウモロコシによるアレルギーの例を掲載します。

・イネ科植物に花粉症の症状、桃、きゅうりに口腔アレルギー症候群(OAS)の症状がある40歳女性。トウモロコシ、トウモロコシ茶摂取後にくしゃみ、鼻汁が止まらなくなり、OAS、顔面紅潮、全身蕁麻疹が出現。イネ科のカモガヤ花粉の特異的IgE値は 25.7UA/ml(クラス4)、桃のアレルゲンの1つである Pru p 4(プロフィリン)は 7.18UA/ml(クラス3)であった。

・イネ科植物に花粉症、桃などに口腔アレルギー症候群(OAS)のある15歳女性。トウモロコシ摂取にて全身蕁麻疹、ショックが出現。イネ科のカモガヤ花粉の特異的IgE値は100UA/ml以上(クラス6)、桃のアレルゲンの1つである Pru p 4(プロフィリン)は 7.27UA/ml(クラス3)であった。

特異的IgE値は Pru p 1などのBet v 1(シラカンバ花粉のお主要アレルゲン)ホモログでは低く、植物に広く分布するプロフィリン関連で高い傾向が見られています。
桃のアレルゲンについては以下でも掲載しておりますので、ご参照ください。
桃アレルギーについて
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/1504


出典・参照:足立厚子 森山達哉 兵庫県立加古川医療センター皮膚科 近畿大学農学部応用生命科学科 青年期以降発症トウモロコシアレルギーの臨床的特徴およびアレルゲンの検討

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