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弾性ストッキングの使用上の注意

2019.02.18

投稿者
クミタス

イソチアゾリノン系防腐剤が使用されている弾性ストッキングの長期使用者において、接触皮膚炎を生じた例なども見られていますが、
イソチアゾリノン系防腐剤による皮膚炎
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/2476

静脈血栓塞栓症の予防方法の一つとして、手術などを受ける患者さんに弾性ストッキングが使用されることがありますが、本来、着用が禁止されている重度の動脈血行障害患者さんに、弾性ストッキングが使用され、疼痛、色調不良、冷感、下肢の発赤、しびれ、動脈触知不可といった下肢動脈血行障害が悪化した事例が複数報告されており、注意喚起もなされています。

動脈血行障害の無い方においては、弾性ストッキング着用により静脈血流が促進しますが、閉塞性動脈硬化症(ASO)など、動脈血行障害がある場合には、弾性ストッキング着用により、狭窄部を圧迫することで動脈を閉塞し、血流をさらに減少させる危険性があり、動脈血行障害による安静時の痛みや間欠性跛行がある場合には使用を避ける必要があります。
閉塞性動脈硬化症(ASO)など動脈血行障害のある方は、弾性ストッキング着用の必要性について、主治医にも確認できるのが望ましいでしょう。 

弾性ストッキング取扱い時の注意について
https://www.pmda.go.jp/files/000228080.pdf

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