家庭内に存在する真菌により過敏性肺炎を発症することがありますが、
真菌が主な原因となる夏型過敏性肺炎
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2カ月前よりリビング床が腐敗していた住居で生活していた家族が、過敏性肺炎を発症した例の報告もあります。
低酸素血症あり、胸部CTで全肺野びまん性すりガラス影を認めたため入院。帰宅誘発試験では数時間の経過で38℃台の発熱、労作時呼吸困難が出現したが、ステロイド加療は行わず抗原回避のみで改善し退院。退院後は親戚宅に居住しその間に自宅を改築、改築後の自宅での生活では症状再燃していない。

過敏性肺炎の原因となる抗原は100以上存在するとみられ、鳥関連過敏性肺炎などにおける動物由来蛋白、真菌・細菌、ポリウレタンの原料となるイソシアネートなどの無機物が挙げられます。
鳥関連過敏性肺炎～羽毛布団が原因となることも
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真菌の中で日本に多いトリコスポロンは、腐木に繁殖しやすく、湿気のある部屋の畳やカーペットにも繁殖することがあり、これから暖かくなる時期には急速に繁殖しやすくなり、放置していると抗原を吸収し続けることにもなります。
急性の過敏性肺炎は抗原回避により症状が改善する傾向もみられ、症状が長引く前に室内の該当箇所はできるだけ早期に対応されるのが望ましいでしょう。

出典・参照：欠陥住宅に発生した真菌により家族内発症を認めた過敏性肺炎の1例

真菌に感作した方における食物へのアレルギー
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/1262
加湿器と呼吸器症状
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/2386