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2019.03.07
経口免疫療法の増量期において、毎週増量する場合と比べ、毎日少しづつ増量する場合には、脱感作率にどのような違いがあるのでしょうか?
スペインでの研究では、過去1年間に卵アレルギーと診断された、卵アレルギーの症状のあった6~9歳の卵アレルギー児 101人(卵白での皮膚プリックテストで膨疹の平均直径3mm超(卵白10mg /ml)、卵白、オボアルブミン、オボムコイドの特異的IgE 0.35KU/L 超)を、
毎週30%増量する群、毎日5%ずつ増量し週で30%増量する群、卵を含まない食事をし経口免疫療法を実施しないプラセボ群(25人)に分け、1年間の経口免疫療法の効果を比較したところ、
経口免疫療法実施群は、卵を含まない食事をし経口免疫療法を実施しない群に比べて脱感作率が有意に高く、卵を含まない食事をし経口免疫療法を実施しない群では16.0%(4人/25人)、経口免疫療法実施群では84.2%(64人/76人)であった。
そして、毎日5%ずつ増量し毎週30%増量する群は、毎週30%増量する群よりも脱感作率が高く、中等度以上の副反応を起こすリスクは低かった(Egg oral immunotherapy in children (SEICAP I): Daily or weekly desensitization pattern.)と報告しています。
週ごとに増量するよりも、週単位では同量でも日々少しづつ増量する方が脱感作率が高く安全性も高くなる可能性を示唆する内容になります。微量での増量の場合、日単位の増量では正確な計量は難儀な場合もあり、また週単位での増量でも増量程度を抑えながら進めることで安全性はより高くなる面もあるかと思いますが、他の研究や他のアレルゲンでの報告なども今後ご紹介していきたいと思います。
ソイジョイ サツマイモ
135kcal/1本(30g)
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