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牛肉による食物蛋白誘発胃腸炎(FPIES)

2024.10.08

投稿者
クミタス

牛肉によるアレルギーの例から
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/4354
牛乳と牛肉にアレルギー症状がある場合
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/3431
牛肉、牛肉メニューにアレルギー症状がある場合
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/3259
今回は牛肉による食物蛋白誘発胃腸炎(FPIES)について掲載します。

3歳3か月男児。離乳期より牛肉含有の離乳食摂取後に嘔吐が認められ反復した。2歳2か月時に前医(市中総合病院)で牛肉8gの食物経口負荷試験を施行。Geade2の消化器及び循環器症状を呈し陽性と判断され、当院アレルギー外来へ紹介となった。2歳6か月時の血液検査では牛肉特異的IgE抗体価は上昇を認めなかった。今回は牛肉15gで入院での食物経口負荷試験を再施行した。全量摂取 90 分後より上腹部痛、180 分後に腹痛の増悪と複数回の嘔吐を認め、腹部超音波検査で幽門部から小腸にかけての粘膜肥厚を認めた。消化器症状Grade2 と判断され、ヒドロコルチゾン投与が行われ、翌日は消化器症状を認めず、退院となった(出典・参照:奈須恵里佳 稲毛英介 鳥海 俊 永田万純 山田啓迪 田中裕子 神保圭佑 鈴木光幸 工藤孝広 大塚宜一 清水俊明 順天堂大学小児科 食物負荷試験で確定診断を得た牛肉による solid FPIESの一例)。

今後も固形食物での食物蛋白誘発胃腸炎(FPIES)例について掲載したいと思います。
魚卵と食物蛋白誘発胃腸炎(FPIES)
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/417
ホタテによる食物蛋白誘発胃腸炎(FPIES)
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/4286

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