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小児のアレルギー性鼻炎

2019.05.09

投稿者
クミタス

2008年のアレルギー性鼻炎有症率の調査では、0~4歳児の通年性アレルギー性鼻炎の有症率は4.0%、スギ花粉症の有症率は1.1%との報告もありますが、実際にはもっと高い可能性もあります。
2歳時と5歳時のアレルギー性鼻炎は、7歳時の気道過敏性と関連するとの示唆もあり、アレルギー性鼻炎の発症を予防できることで、気道過敏や喘息予防の一助となる可能性も考えられるところでもあります。

アレルギー性鼻炎の症状に鼻閉(鼻閉塞)も挙げられますが、鼻閉は閉塞性睡眠時無呼吸症の原因の1つとなることがあり、アレルギー性鼻炎に罹患している小児で睡眠時無呼吸症の場合は、いびきをかく面もあります。
睡眠時無呼吸症、いびきが続くことで、昼間の過度の眠気があったり、鳩胸や漏斗胸といった胸郭変形が生じたり、口呼吸が多くなることで上あご、下あごの成長抑制や、睡眠中の成長ホルモンの分泌低下による低身長、慢性的な低酸素症による精神遅滞など発育や学習に影響を及ぼす可能性もあります。
状態に合わせた治療方法もありますので、気になる方は受診し相談されるのが望ましいでしょう。

出典・参照:乳幼児のアレルギー性鼻炎 増田佐和子 ほか

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