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ナマズのアレルゲン

2024.06.29

投稿者
クミタス

ナマズは淡水魚で国内外にて摂食されることがあり、他の魚は摂食できてシマナマズ(Pangasianodon hypophthalmus)を食べた後、アナフィラキシーを発症した36歳の女性の報告なども見られています。シマナマズにおいては、いままでに以下のアレルゲンの報告があります。

シマナマズ(Pangasianodon hypophthalmus (Striped catfish))のアレルゲン

・Pan h 1
パルブアルブミン  11 kDa 
・Pan h 2
β-エノラーゼ  50kDa 
・Pan h 3
アルドラーゼA  40kDa
・Pan h 4
トロポミオシン  35kDa
・Pan h 7
クレアチンキナーゼ  43kDa
・Pan h 8
トリオースリン酸イソメラーゼ  25 kDa
ナマズの生の抽出物および加熱抽出物は、サケの抽出物と比較して、IgE結合能が高く、パルブアルブミンは、最も高いIgE結合能 (10%~49%) を示し、生の抽出物ではトリオースリン酸イソメラーゼ (TPI; 19%~34%)、加熱抽出物ではトロポミオシン (6%~32%) が高かった、との報告あり。
・Pan h 9
ピルビン酸キナーゼ  65 kDa
・Pan h 10
L-乳酸デヒドロゲナーゼ  34 kDa
・Pan h 11
グルコースリン酸イソメラーゼ  60 kDa
・Pan h 13
グリセルアルデヒド-3-リン酸デヒドロゲナーゼ  36 kDa

今後も国内外での報告やアレルゲンの特徴などについて掲載したいと思います。

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