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2019.05.22
長期に渡っての必要以上の多品目除去や、十分に栄養摂取できない場合に特定の栄養が低下したり、また替わりに特定の食物摂取量が多くなることでの栄養過多がおこることがありますが、ビタミンD欠乏性低カルシウム血症においては、他の要因も影響することがあります。
・厳格な除去、日光曝露不足
14歳。上肢の筋肉痛を主訴に受診。手指のテタニー症状(しびれやけいれん)を呈しており、検査で血清カルシウム、血清25水酸化ビタミンD(25OHD)が低値であることなどから、ビタミンD欠乏性低カルシウム血症と診断された。
幼児期に食物アレルギー、アトピー性皮膚炎と診断されたが、ステロイド使用を避け、医療機関へ受診せず、厳格な除去食と保護者が用意したサプリメントの摂取をおこなっていた。また日光過敏症であると自己判断し、自室には遮光カーテンがあり、テタニー症状が出現する半年前からは不登校になり、自室で過ごす時間が長くなっていた。
・新生児・乳児食物蛋白誘発胃腸症、日光曝露不足、母親のビタミンD欠乏
9か月の女児。混合栄養で血便、下痢を繰り返し、アレルゲン特異的リンパ球刺激試験陽性により新生児・乳児食物蛋白誘発胃腸症と診断された。完全母乳栄養となり生後5か月より離乳食開始。9か月時にけいれんを2回認め、血清カルシウム低値、血清25水酸化ビタミンD(25OHD)が著名に低値であることなどから、ビタミンD欠乏性低カルシウム血症と診断された。
外出はほとんど車で、車内はカーテンを閉めており、母親の魚介類摂取は少なかった。
食事制限以外にも日光曝露不足(外出制限、紫外線カット、冬期、高緯度等)、完全母乳時の母親のビタミンD欠乏、慢性下痢、胆汁鬱滞性疾患などはビタミンD欠乏症罹患のリスクが高い因子ともみられています。過剰な食事制限に加え、過度な日光曝露不足など要因が重なることで、ビタミンD欠乏性低カルシウム血症を発症することも十分にあり得ることを認識しておきたいところです。
出典・参照:過剰な食物除去と日光忌避でビタミンD欠乏性低カルシウム血症となった14歳のアトピー性皮膚炎患者の報告
新生児・乳児食物蛋白誘発胃腸症として経過観察中にビタミンD欠乏性低カルシウム血症を発症した一例
多品目の食物除去による身長への影響
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/1721
日光照射におけるビタミンD生成と皮膚への影響面とのバランス
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/1434
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