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マダニが刺咬する部位において

2024.06.19

投稿者
クミタス

マダニは小児でも咬傷することがありますが
マダニ咬傷~小児においても
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/4271
小児において、マダニが口蓋部を刺咬した可能性が疑われた症例報告を掲載します。
 
1歳0か月の男児。口蓋右側中央部に小豆大の境界明瞭、黒色で一部褐色のまだら模様、表面滑沢な弾性硬の不動性の腫瘤を認めた。同日帰宅後より39℃台の発熱と、臀部、手掌、足底に発疹が出現し、近医小児科にて抗菌薬の処方を受けた。6日後に一旦解熱したものの、その2日後に再び発熱がみられたがすぐに解熱した。2週間後に当科を再診した際には腫瘤は消失し、同部に1~2 mm程度の圧痕が数か所とその周囲に水疱性変化を認め、所見より口蓋部マダニ刺咬症と診断された。3か月後、水疱性変化は治癒し、9か月経過後現在、口腔内および全身症状の再燃なく良好に経過している(出典・参照:黒厚子璃佳, 岩田こころ, 北村尚正, 松立吉弘, 藤田博己, 岩本勉 1歳児の口蓋部に生じたマダニ刺咬症の1例)。

乳幼児においては、手で掴んだものを口に入れてしまうことがあり、
乳幼児での金属アレルギー
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/4230
マダニが付着したものを口腔内に持っていくことで、刺咬される可能性が考えられるとの示唆もなされています。口腔における異変、事故に関しては、以下などもご参照ください。
小児の口腔における事故
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/3514 
歯ブラシによる口腔・咽頭損傷例から
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/4248
歯科材料による皮疹、固定疹
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/3759

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