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赤魚アレルギーに関して

2024.11.27

投稿者
クミタス

赤魚によるアレルギー症状出現については以下に掲載しておりますが
赤魚による症状出現
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/4313 
赤魚アレルギーに関しての耐性獲得状況などが伺える報告例を掲載します。
 
2016年1月〜2023年12月に受診した赤魚アレルギー患者さんを電子カルテより抽出し、後方視的に検討。赤魚摂取後に即時型アレルギー症状を認めた赤魚アレルギー症例数は60例(男児36例、女児24例)、赤魚アレルギー発症年齢は9か月〜16 歳(中央値2歳)であった。
それぞれの症例で最も重かった誘発症状は、アナフィラキシー3例、皮膚49例、呼吸器8例、消化器10例、粘膜30例であった。食物経口負荷試験を行ったのは17例で、結果は陽性5例、陰性12例であった。経過観察中に耐性獲得したのは15例、耐性獲得なしが37例、不明8例であった。赤魚以外の魚アレルギー(誘発症状ありの患者のみカウント)合併ありは30例、合併なしが30例、赤魚以外の魚類特異的IgE陽性例は32例、感作なしが12例、不明が16例、アトピー性皮膚炎ありが53例、なしが7例、魚以外の食物アレルギー合併ありが48例、なしが12例であった(出典・参照:尾辻健太,仲西大輔,川下尋子,雨積涼子,比嘉千明,酒井一徳 沖縄協同病院 赤魚アレルギー60例の検討)
上記では、赤魚アレルギー患者さんにおいて重症者も存在するが、耐性獲得する患者さんも存在することが示唆されていますが、今後他の報告についても掲載したいと思います。

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