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食物経口負荷試験施行後の状況〜鶏卵アレルギー児

2024.12.31

投稿者
クミタス

鶏卵にアレルギーがあり、食物経口負荷試験を施行した児での、その後の状況に関する報告について掲載します。
 
2014年6月から2022年3 月に当院で食物経口負荷試験を施行した鶏卵アレルギー患者で、その後、日常摂取量の摂取が可能となった児のうち、2022年4月時点で3歳以上の養育者に非加熱鶏卵の摂取状況に関するアンケート調査を実施した。
92名の回答が得られ(回答率69%)、加熱鶏卵解除時の年齢は3.7歳(中央値)、アンケート回答時の年齢は8.6歳(中央値)。現在、鶏卵を週1回以上摂取していると回答したのは86名(94%)で、非加熱鶏卵の摂取が可能と回答したのは23名(25%)、摂取可能となったのは平均7.3歳であった。
非加熱鶏卵を摂取できないと回答したのは69名で、「症状がでるため摂取できない」と回答したのが9名であり、他の60名は摂取を試みたことがなく、理由として、児の嗜好や非加熱鶏卵の摂取に対する不安がある、との回答があった。
加熱鶏卵の耐性獲得確認後に非加熱鶏卵を摂取可能となっていたのは約1/4であった(出典・参照:金井絢子 徳永舞 小池由美 伊藤靖典 長野県立こども病院総合小児科 長野県立こども病院アレルギー科 鶏卵アレルギー児における加熱鶏卵耐性獲得後の非加熱鶏卵摂取状況)。
 

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