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ハムスターによるアレルギー、アナフィラキシー

2019.08.21

投稿者
クミタス

家庭内で同居する動物によるアレルギー、アナフィラキシーにおいては、ネコ、イヌ、鳥以外にも、ハムスターが原因となることがあり、ハムスター抗原によるアレルギー、アナフィラキシー例は今までにも見られています。

■ハムスター抗原による症状

ハムスターの上皮、唾液、尿中の物質が抗原となり
・ハムスター咬傷により、傷から唾液や尿中などの抗原が侵入したことでアナフィラキシーを発症
・ハムスター抗原の吸入により喘息発作が誘発、呼吸器症状、鼻炎や目のかゆみ、むくみ、膨疹などの症状が出現
・ハムスターを触っていて、ハムスターの毛に付着していた皮屑や唾液、尿に接触し症状が出現 など

■アナフィラキシー症例(一例)

1年6か月前から家庭内で同居するようになったハムスターに2度咬まれていた12歳男児(既往:喘息、アトピー性皮膚炎)において、手指をハムスターに咬まれた3分後に全身紅潮、眼球充血、強い掻痒感、喘鳴、呼吸苦を認め、救急搬送。

43歳女性(既往:喘息、花粉症)。4年前までジャンガリアンハムスターと家庭内で同居していたが、4年間のブランクを経て、新たに同居を開始していたジャンガリアンハムスターに息を吹きかけた際に全身の膨疹、呼吸困難が出現したが、手持ちのオロパタジン塩酸塩(抗アレルギー薬の1つ)服用後に症状は緩和した。2週間後に同じハムスターに左手指を咬まれ、膨疹、嘔吐、下痢、呼吸困難が出現し救急搬送。

ゴールデンハムスター、ヨーロピアンハムスターとジャンガリアンハムスターといった種の違いにより抗原性に違いがあるとの示唆もありますが、ハムスターのアレルゲン、マウスやラットなどのアレルギーについても更新していきたいと思います。


出典・参照:
ハムスター咬傷によりアナフィラキシーを来した12歳男児例
被毛および唾液への感作が認められたジャンガリアンハムスターによるアナフィラキシーの1例

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