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小児の口腔における事故

2019.09.24

投稿者
クミタス

小児の口腔においては、アレルギー以外にも事故により外傷などを生じることもあります。家庭内で起こりうるケースとしては以下なども挙げられます。

・加熱飲食物による熱傷
熱い飲料、食物を口に入れてしまい吐き出さずに飲み込んでしまう場合、加熱飲食物による熱傷により口腔内にびらん、また咽頭痛などを生じることがあります。
小籠包や肉まん、春巻などのように、外側よりも内側の温度が高くなっている食品には注意が必要で、また電子レンジで温めた場合、水分を含む箇所が先に加熱されるため、箇所によって温度が異なり、思ったより熱い部分があったと感じることもあります。
母親がお茶を入れようとして熱湯を入れた急須をテーブルに置いておき、少し目を離した際に注ぎ口から子どもが吸い込み、強い咽頭痛により夕食、次の日の朝食も摂食できず受診したケースもあります。気道狭窄に発展する場合もあり、もしゼーゼー、ヒューヒューという異常な呼吸音がある場合、また眠りがちになったり、会話が混乱しているといった意識障害の可能性のある症状が見られる場合は速やかに受診し、また子どもの手の届く範囲に熱い飲食物がある状態を避けられるのが望ましいでしょう。

・口腔内異物による外傷
小児の口腔異物外傷では、1~3歳児において歯ブラシが原因となるケースは多く、歯ブラシや箸、スプーンなど棒状のものをくわえて前方に転倒し、口蓋、舌、頰粘膜に刺入することもあります。小さい物などでは気づかれずに刺さった状態が続いていることもあります。歯磨きの際には安全を考慮した歯ブラシを選択したり、保護者が付き添い転倒などに注意を払いながら行うのが望ましいでしょう。

口腔外傷の程度によっては将来の永久歯列に影響を及ぼす可能 性もあり、早めに対応していきたいですね。
 

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