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牛乳に含有する場合のある物質

2019.10.24

投稿者
クミタス

インドFSSAIで発表された牛乳の安全性、品質に関する調査レポート「National Milk Safety and Quality Survey 2018」によると、6,432検体の牛乳のうち12検体に安全性上の問題があり、6検体は過酸化水素を、3検体は洗剤、2検体は尿素、1検体は中和剤を含んでいた。カビ毒であるアフラトキシンM1が許容量を超えていたのは6,432検体中368検体(5.7%)で、許容量を超える抗生物質が含まれていたのは77検体(1.2%)であった。また品質面では、脂肪や無脂乳固形分が(牛乳を水で希釈したなどにより)低いものがあり、また主に加工乳からはマルトデキストリンが156検体から、78検体からは砂糖が検出された、と報告しています。
FSSAI Survey: Your Milk is Largely Safe
https://fssai.gov.in/upload/press_release/2019/10/5da973ffaefcfPress_Release_Milk_Survey_Report_18_10_2019.pdf

異物混入・残留、アフラトキシンM1、抗生物質の一定量以上の含有は望ましくないところで、日本でも平成28年1月23日より、アフラトキシンM1は乳に対して0.5μg/kgの規制値が設定されています(0.5μg/kgはCODEX、アメリカでの基準と同じく)。
ナッツやとうもろこし、香辛料での汚染がみられるカビ毒のアフラトキシンB1に汚染された飼料を食べた家畜の母乳に移行し、牛乳からアフラトキシンM1が検出されることがあります。尚、アフラトキシンM1の発がんリスクはアフラトキシンB1の10分の1程ともみられています。

混入・残留する異物やカビ毒が、アレルギー反応において、感作誘導や増悪に影響するアジュバントとなる場合があるのか、気になるところでもあり、また情報を追加していきたいと思います。
アレルギーにおけるアジュバントの作用
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/2693

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