1. クミタス記事
  2. クミタス記事詳細

読み物

ヒル吸血と症状

2021.05.11

投稿者
クミタス

ヤマビルは主に秋田県~沖縄県までの地域で、3月下旬ごろから11月ごろに地表で見られ、特に雨中、雨上がりの5月~10月頃に活発になります。
ヤマビルとは
https://www.city.hadano.kanagawa.jp/www/contents/1001000000526/index.html
https://www.pref.kanagawa.jp/docs/t4i/cnt/f986/p10106.html
ヤマビルは歯で野生動物、ヒトの皮膚を切り吸血し、ヤマビルの口から分泌されるヒルジンの影響により、血が固まりにくくなる面があると考えられています。ヤマビルに咬傷された12日後から前腕、背部、大腿部に多形紅斑が出現した例も見られていますが、咬傷後に全身症状が出現した例の報告もあります。

62歳女性。国内の山林にハイキング後、右膝に吸血したヒルに気付いた。その14日後より吸血部に紅斑と同部の疼痛が出現し38℃台の発熱も認め、さらに2日後には吸血部を中心に環状に紅斑が拡大。また全身に発疹が出現し、頭痛、関節痛、全身倦怠感などの全身症状も伴っており、セフェム系抗生剤点滴によりこれらの症状は改善した(出典・参照:環状紅斑と全身症状を呈したヒル咬傷の1例 山本向三 飯塚万利子 赤坂江美子 馬渕智生 梅澤慶紀 太田幸則 松山孝 小澤明 藤井光子 川端寛樹 渡邉治雄 東海大学医学部医学科専門診療学系皮膚科学 藤井皮膚科 国立感染症研究所細菌第一部)。
場合により傷口から感染症を発症する可能性も考えられるところで、肌の露出を避け、忌避剤を使用するなどの予防対策、また吸血された場合は傷口をつまみ血液を少し押し出し、傷口を水でよく洗い止血、消毒のうえ、発熱、化膿、倦怠感等の症状がある場合は受診できるのが望ましいでしょう。

    {genreName}

      {topics}