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航空機内発症アナフィラキシーの例

2019.11.23

投稿者
クミタス

航空機内においてアレルギー症状が出現することがありますが、近年における航空機内でのアレルギー、アナフィラキシー例が実際にうかがえる報告があります。

2012年3月~2017年12月に成田赤十字病院に救急搬送された航空機内で発症した20歳未満のアナフィラキシー症例は7例。7例中6例は食物アレルギーの既往があり、うち4例はアナフィラキシーの既往があった。6例全例が既知のアレルゲンによるアレルギーで、うち5例は原因食物が機内食として提供されていた。
アナフィラキシーの既往があった4例中、1例はエピペンが処方されていたが、航空機内には持ち込んでおらず、航空機内でアドレナリンの筋注が施行されていたのは7例中1例のみであった(出典・参照:当院に緊急搬送された航空機内発症アナフィラキシー症例から考える発症予防対策と発症時対応)。

機内食が原因での発症例が多いところではありますが、エピペンの持ち込みをしていない例など、搭乗前における準備の必要性を再認識するところでもあります。スーツケース内など受託手荷物にはエピペンを入れていたけれど、機内に持ち込む手荷物には含めていなかった、ということのないよう機内に持ち込む手荷物に含め搭乗できるようにしたいところです。また、提携航空会社が運航するコードシェア便については、基本的に運航会社側の規定が適用されますので、運航会社側でのエピペン持ち込みに関する対応状況を確認のうえ、国際線航空会社などを利用する場合は事前に用意が必要になる書類等があるかなど確認できるのが望ましいでしょう。また機内発症事例については今後も掲載していきたいと思います。

JAL 「食物アレルギーのあるお客さま」
https://www.jal.co.jp/jalpri/support/allergy.html

ANA 「自己使用注射器(針)を持ち込み、使用されるお客様」
https://www.ana.co.jp/ja/jp/serviceinfo/share/assist/support/allergy.html
https://www.ana.co.jp/ja/jp/serviceinfo/share/assist/support/medical/insulin.html

ピーチ・アビエーション 「インシュリン注射・エピペン等の自己注射器(針)をお使いになる場合」
https://www.flypeach.com/lm/ai/airports/special_support/medical

スターフライヤー 「機内にインスリン注射・エピペンなどの自己使用注射器(針)を持ち込めますか。」
https://faq.starflyer.jp/web/detail.aspx?id=303&a=102&isCrawler=1
国際線 https://faq.starflyer.jp/int_jp/detail.aspx?id=328&a=102&isCrawler=1

シンガポール航空
https://www.singaporeair.com/ja_JP/jp/travel-info/special-assistance/medical-information/

キャセイパシフィック航空
https://www.cathaypacific.com/cx/ja_JP/travel-information/help-for-passengers/medical-assistance/medications-and-needles.html

ジェットスター 「急性アレルギーをお持ちのお客様」、「医薬品の機内へのお持ち込み」
https://www.jetstar.com/jp/ja/help/articles/in-flight-health#allergy

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