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経管栄養を行っている医療的ケア児に食物負荷試験を実施した例

2024.09.24

投稿者
クミタス

医療的ケアを要する児においても食物アレルギーの症状が出現することもあり、診断確定や摂取可能量の判定のために、食物経口負荷試験の施行が検討される局面もあります。今回は、医療的ケアを要する児に食物経口負荷試験をおこなったケースについて報告がありましたので、掲載します。

気管切開や胃瘻等を有し,常時医療的ケアを要する児3名に対して、計5回の経管的な食物負荷試験を実施。目標量を少なめに設定する、養育者や児の看護を経験したスタッフによる観察を特に密に行う,などの対策を行い、治療を要したのは抗ヒスタミン薬内服を行った1回のみで,安全に実施可能であった。摂取可能な食物を増やすことができたのみならず,それまでは使用できていなかった成分栄養剤を用いることができるなど,メリットも大きかった(出典・参照:大仲雅之, 大久保天進, 西川宏樹, 鈴木里香, 吉田さやか 経管栄養を行っている医療的ケア児に対し,食物負荷試験を実施した3例)。

密な観察などの対策も併せておこなうことも、食物経口負荷試験実施時のリスク低減につながり、医療的ケアを要する児においての食物経口負荷試験の安全な施行をより可能にし得ることが伺える内容でもあります。また他の報告も掲載したいと思います。

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