Author クミタスさん
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2024.11.06
3歳男児でグリーンピースを摂取後に蕁麻疹が出現、ひよこ豆、そら豆を摂取した後も蕁麻疹、また腹部症状が出現し、グリーンピース特異的IgE陽性、プリックテストでグリーンピース、レンズ豆、ひよこ豆も陽性であったケースなども見られていますが、今回はグリーンピースによる食物依存性運動誘発アナフィラキシー(FDEIA)例の報告を掲載します。
11歳女児。給食でカレーライスを摂取後、体育の授業中に顔面腫脹、全身性蕁麻疹、呼吸苦、熱感が出現した。再度同じ献立を摂取し縄跳びと鬼ごっこをした際にも同様の症状が出現した。またエダマメを摂取してテニスをしたところ、くしゃみ、顔面浮腫, 蕁麻疹がみられた。被疑食品について実施したプリックテストはグリーンピース(カレーのトッピング)陽性、エダマメ陽性、特異的IgEはエンドウ1.36UA/mL、大豆 0.79UA/mL、Gly m 4<0.1UA/mLであった。グリーンピース摂取+トレッドミルによる運動負荷で蕁麻疹、喉の違和感、咳嗽、一秒量の低下を認め、グリーンピースによる食物依存性運動誘発アナフィラキシー(FDEIA)と診断された。
Western blotting でグリーンピース・エダマメ抽出物中の 60-100kDa付近に患者血清中IgE と特異的に結合するバンドをみとめ、これは豆類の摂取のみで即時型症状を呈する患者とは異なる位置であった(出典・参照:平口雪子,榊辰也,山田早紀,金宗洙,寺面浩武,清益功浩 大阪府済生会中津病院小児科免疫・アレルギーセンター 独立行政法人国立病院機構三重病院臨床研究部 グリーンピースによる運動誘発アナフィラキシー(food-dependent exercise-induced anaphylaxis,FDEIA)の一例)。
マメ科植物・加工品による食物依存性運動誘発アナフィラキシー(FDEIA)については、以下もご覧ください。
レンズ豆による食物依存性運動誘発アナフィラキシー
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/1804
特定の大豆加工品による食物依存性運動誘発アナフィラキシー
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/3655
タイナイ 米パン粉 120g
311kcal/100g当り
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Mayu Ishikawa
からっとした揚げ具合にな…