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コチニール色素による男児でのアレルギー例

2020.02.25

投稿者
クミタス

着色料の中でもアレルギー症状の出現例が見られるコチニール色素においては、23歳~52歳の成人女性での発症報告が多いのですが、小児(男児)におけるコチニールアレルギー例がありましたので、追記します。

幼少期よりアトピー性皮膚炎、気管支喘息、食物アレルギーがあった8歳男児。7歳頃より2回、原因不明のアナフィラキシーを起こしエピペンを処方されていた。8歳時に低アレルゲンコチニール入りのフランクフルトを初めて食べて、冷汗、口腔内違和感、呼吸苦、全身に蕁麻疹が出現した。
プリックテストでは、フランクフルトとコチニール色素(色価0.1・0.01)で2+と陽性、イムノブロットではコチニールの主要コンポーネントであるCC38Kに相当する分子量のタンパク質と、約80~200kDaの高分子量領域のタンパク質でIgE抗体の結合を認めた(出典・参照:低アレルゲンコチニールでアナフィラキシーを起こした8歳男児の症例)

コチニール色素は赤色の色素の1つですが、特定の商品を摂食して症状が出現した場合、また赤色の食品を摂取して症状出現した場合は、原因物質となっている可能性も想定のうえ、原因特定できると良いかもしれません。

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