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ヘーゼルナッツの食物経口負荷試験

2024.06.16

投稿者
クミタス

ヘーゼルナッツによるアレルギーについては以下で掲載をしておりますが、
ヘーゼルナッツによるアレルギー
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/2299 
ヘーゼルナッツでの食物経口負荷試験を施行した報告を掲載したいと思います。
2013年1月〜2022年12月に ヘーゼルナッツでの食物経口負荷試験(目標量 1g・10g)を施行し,最終判定が確定している 94 例を解析対象とし、診療録から食物経口負荷試験の結果と患者背景,ヘーゼルナッツ特異的 IgE 値の関係を後方視的に 検討した結果、年齢中央値[四分位]は 7[5―9]歳,ヘーゼルナッツ特異的 IgE 値の中央値は 6.06[2.36―14.2]UA/mLで、ヘーゼルナッツに対する即時症状の既往は 9% に認めた。食物経口負荷試験陽性は17例(18%)で、誘発症状は皮膚症状11例,呼吸器症状が 7 例,消化器症状が 6 例であった。陽性例のうち,重症度は軽症 7 例(41%),中等症 9 例(53%),重症 1 例(6%)であり,アナフィラキシーは5例(29%)で、 1 例はアドレナリン筋注を必要とした。食物経口負荷試験陽性と患者背景および ヘーゼルナッツ特異的 IgEについて有意な関連を認めなかった(出典・参照:國上千紘,今井孝成,山下恒聖,大川恵,高木俊敬,本多愛子,岩久貴志,岡田祐樹,前田麻由,神谷太郎 昭和大学医学部小児科学講座,上越総合病院小児科 ヘーゼルナッツ食物経口負荷試験 94 例の検討)。
へ一ゼルナッツによるアレルギーにおいては、口腔アレルギー症候群から皮膚症状、呼吸器症状、消化器症状、重篤なアナフィラキシーまで症状出現の可能性がありますが、上記報告からは食物経口負荷試験陽性例でのアナフィラキシー例が少なくない面も伺えます。また他の報告なども掲載したいと思います。

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