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水害後のカビ対策

2020.07.08

投稿者
クミタス

水害により建物が浸水し、排水後も室内の建材・部材などに水分が長く含まれている状態ではカビや細菌が発生しやすくなります。
大量のカビ胞子は、喘息などの呼吸器疾患の症状誘発、増悪因子となり得るため、カビの繁殖は抑制したいところでもあります。

スタキボトリス属菌は水害後の高湿度の環境下では壁紙や建材に付着して発生しやすく、浸水した室内での異常発育が報告されていますが、スタキボトリス・チャルトラムはマイコトキシン(カビ毒)であるサトラトキシンを産生して、ヒトや動物にて粘膜・皮膚、吸入、消化器経路で結膜の炎症、壊死性の皮膚炎、頭痛、嘔吐、倦怠感、呼吸器症状、口腔粘膜や炎症、味覚障害などを生じる可能性もあります。

グラスウールなどの断熱材、石膏ボードなどは乾燥しにくく、浸水していない箇所や、壁表面が乾燥していてもグラスウールなどの断熱材が水を吸い上げていて、内部で湿潤していることもあります。濡れてしまった断熱材は撤去を視野に、石膏ボードなどは再利用が可能な状態かなどを確認、相談のうえ、清掃、そして(継続居住・使用の場合は)十分な乾燥対策を取れるのが望ましいでしょう。

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