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食物アレルギー~摂食後数時間を経て症状出現する場合

2020.08.06

投稿者
クミタス

IgE依存性反応の多くはアレルゲン暴露から症状誘発まで2時間以内に進展する即時反応に相当しますが、反応する食物アレルゲンによっては、時間を経て症状出現することがあり、以下例が見られています。

・糖鎖α-gal
摂食後3~14時間後に症状出現することがあります。
豚肉へのアレルギー~Pork-cat syndrome、マダニ
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/2078

・納豆
摂食後5~12時間後に(5~14時間後との示唆もあります)症状出現することがあります。
納豆のアレルゲンの1つである、ポリガンマグルタミン酸が高分子であり、分解、吸収に時間がかかりやすい、とも考えられています。
納豆アレルギーについて~ポリガンマグルタミン酸
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/1481

・クラゲ
クラゲが刺す際に産生するポリガンマグルタミン酸に感作した方において、クラゲ摂食時に食物アレルギーの症状を出現することがありますが、上記などポリガンマグルタミン酸が関与するアレルゲンにおいては、症状出現までに時間を要する傾向が見られています。
クラゲ摂食によるアレルギー
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/2249

薬剤においても、薬剤により出現までの時間に幅がありますが、上記などにおいては時間を経て症状出現する場合があることがあることをご留意いただければと思います。

出典・参照:食物アレルギー診療ガイドライン2016

二相性反応について
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/2218

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