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網戸からの墜落

2024.07.27

投稿者
クミタス

東京消防庁管内で、2017年〜2021年までの 5 年間に、5歳以下の子ども62人が住宅等の窓やベランダからの墜落により救急搬送されており、入院が必要とされる中等症以上の割合が約8割、重症以上は2割以上を占めています。
事故にはならなかったものの、
・寝室の窓を換気のために開けていたら、 昼寝から起きた時に、網戸も開けていた事があった(子供:2歳)
・網戸をつきやぶって落ちそうになった(子供:4歳)。
など家庭でヒヤリとした場面があったとの意見も見られています。

年少児は、体重に占める頭の割合が成人に比べ大きいため,墜落時に頭が下になり頭部外傷が起こりやすい面があるとの示唆があり、2階からの墜落でも入院が必要とされる中等症以上となっているケースが多い状況も伺えます。「窓枠に座る、網戸に寄りかかる、足場に登る」が危険因子に挙げられており、以下対応の重要性について記述されていますので、ご留意ください。
・ベランダへの出入り口を確実に施錠する(補助錠による二重ロックを推奨)
・窓の近くやベランダに,足場になるようなものを置かない
・エアコンの室外機は手すりから 60 cm 以上離して設置する
・窓,網戸,ベランダの手すり等に劣化がないか,定期的に点検する
・子どもだけを家に置いて外出しない
・窓を開けた部屋では子どもだけで遊ばせない,ベランダを遊び場にさせない
・窓枠や出窓に座って遊んだり,窓や網戸に寄りかかったりさせない
 
出典:Injury Alert(傷害速報) No. 131 網戸からの墜落による頭部・顔面外傷,上肢骨折
東京消防庁 こどもが住宅等の窓・ベランダから墜落する事故に注意!
片山由美、二宮邦夫、古橋エツ子 家庭内における子どものヒヤリ場面と事故防止対策

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