魚、貝、そして魚卵も食物蛋白誘発胃腸炎(FPIES)の症状を誘発することがあります。
魚類による食物蛋白誘発胃腸炎
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/4003
ハマグリによる食物蛋白誘発胃腸炎(FPIES)
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/4742
今回は、成人でのイクラによる食物蛋白誘発胃腸炎(FPIES)と考えられた海外でのケースについて掲載します。
54歳女性。レストランでの90分間のコース料理後に、吐き気を催してレストランのトイレで嘔吐し、帰宅後3時間にわたる激しい嘔吐に続いて、激しい悪寒、発汗、および遅発性水様性下痢を生じた。血管性浮腫、蕁麻疹、呼吸困難は生じず、症状はその後、数時間で解消した。翌日には元気になり、彼女と一緒に食事をした他の方には、いかなる症状も現れなかった。
その後、魚、貝類、卵、肉、乳製品は摂取できていたが、18か月間に4回、コース料理の食事後に同じ症状が出現し、食事の内容から共通して食べていたのはイクラ(salmon roeとtrout roe)であった。尚、鮭の魚肉、マスの魚肉、またイクラ以外の魚卵製品のマサゴ、トビコ、オシェトラキャビアを食べても症状は生じていない(出典・参照:Food protein–induced enterocolitis syndrome in response to salmon roe and trout roe)。
上記は魚卵の中でも、サケ目サケ科の salmon roe と trout roe に症状出現したと考えられるケースになります。また他の魚卵のケースも掲載したいと思います。
成人における食物蛋白誘発胃腸炎(FPIES)と即時型食物アレルギーの違いの例
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/4136
たらこによるアレルギー
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/2881
イリー エスプレッソ粉(デカフェ) 250g
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Mayu Ishikawa
コーヒーの香り、味がわり…