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チャドクガによる皮膚炎

2021.04.12

投稿者
クミタス

チャドクガは、チャノキ、ヤブツバキおよびサザンカなどツバキ科の樹木を食害する農業害虫としてだけでなく、人が接触して皮膚炎を引き起こすことがあります。
皮膚炎の原因となる毒針毛は、長さ0.01~0.25mm ほどの微小な針状の物質で、毒針毛に含まれる成分に反応すると見られています。チャドクガの毛虫(幼虫)は4~6月、8~9月に出現し、この時期は患者数が多い傾向も見られていますが、毒針毛は死骸や脱皮殻にも多量に存在します。風などでも虫体から脱落して飛散し、虫体に直接触れなくてもかゆみ、膨疹、紅斑、発疹などの症状を生じることもあります。

毛虫に触れた場合は、かいたり、擦ったりすることで毒針毛が深く刺さらないようにするためにもテープなどで、また流水やシャワーで洗い流すなどでの毒針毛の除去ができると望ましく、また衣類に付着した場合も掃除機で吸い取ったり、洗濯で洗い流すことで接触機会を減らすことが、症状出現回避につながります。
皮膚炎の症状抑制においては、抗ヒスタミン軟膏、抗ヒスタミン含有のステロイド軟膏が使用されますが、チャドクガの毒針毛により複数回皮膚炎を生じた後、アレルギー症状を起こし全身症状が出現する場合もあるとの示唆もあります。できるだけ接触を避けられるのが望ましいでしょう。

蛾によるアレルギー
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/1681

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