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食物別での症状出現までの時間、症状が最大となるまでの時間に関する報告から

2024.06.17

投稿者
クミタス

鶏卵、牛乳、小麦の単回食物経口負荷試験での症状出現までの時間に関する報告例については、以下で掲載をしておりますが、
食物別での症状出現までの時間
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/4561
食物経口負荷試験で鶏卵、牛乳、小麦に落花生、くるみを含めた症状出現までの時間、症状出現から症状が最大となるまでの時間に関する報告を追記掲載したいと思います。

対象は当院で実施した鶏卵,牛乳,小麦,落花生,くるみの日常摂取量食物経口負荷試験で陽性判定の症例とし、食物経口負荷試験はオープン法、不均等2分割法で実施。症状出現時間は初回摂取時間からの時間とし、調査期間は2012年5月〜2022年2月、症状が口腔アレルギー等症状のみの場合は除外、解析項目は、何らかの症状が出現するまでの時間、症状出現から症状が最大となるまでの時間とし、結果は中央値(四分位)で示した結果、解析対象はのべ278例で、鶏卵122例、牛乳47例、小麦27例、落花生23例、クルミ19例、
何らかの症状が出現した時間は、落花生が7.5(2.8-89)分、牛乳が25(8- 63)分、くるみが40(4-70)分、鶏卵が52(16.8-103)分、小麦が59(35-95)分で、同時間は食品間で有意差(p= 0.019)を認めた。
症状出現から最大となるまでの時間は、小麦が10(0-29)分、牛乳が19(0-55)分、くるみが25(10-51)分、鶏卵が25.5(0-65)分,落花生が61(25-101)分で、同時間は食品間で有意差を認めなかった(出典・参照:高木俊敬,岡田祐樹,前田麻由,今井孝成,山下恒聖,大川 恵,本多愛子,國上千紘,渡邊優,神谷太郎 昭和大学医学部小児科学講座 食物経口負荷試験における負荷食物別の症状出現時間)。
上記報告では摂取から症状出現までの時間において、食物により異なることが示唆されていますが、また他の報告なども掲載したいと思います。

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