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ブルーベリーによるアレルギー

2021.09.02

投稿者
クミタス

ブルーベリーはツツジ科に分類され、ほかにクランベリー、ビルベリー、コケモモもツツジ科に属します。ブルーベリーによるアレルギーの報告例は国内外でも多くはありませんが、国内で口腔内、咽頭を中心としたOAS(口腔アレルギー症候群)の例が見られています。

8日前、1年ぶりにブルーベリー農園へ行き、生ブルーベリーを購入した。ブルーベリーの果実をそのまま食べたり、ヨーグルトやパンに添えるなどして毎日欠かさず食べていた。前日、同じ農園を再訪し、ブルーベリーの試食をしていたところ、3〜4粒ほど食べた時点で口腔内、咽頭に痒みと刺激感を自覚し、続いて喉の腫れと嘔気が出現した(出典・参照:神﨑 美玲 髙向梨沙 水戸済生会総合病院,皮膚科(主任:神﨑美玲主任部長)ブルーベリーによる口腔アレルギー症候群の1例)。

ほかにブルーベリーにおけるLTP(脂質輸送タンパク質/加熱や胃での消化に強く、全身性の症状を引き起こす可能性があるアレルゲンで、桃やりんごでは外表皮組織に存在)がアレルゲンと考えられるアナフィラキシー例の報告(出典・参照:10 kDa lipid transfer protein: the main allergenic structure in a German patient with anaphylaxis to blueberry)も見られています。

ブルーベリーは国内でもノーザンハイブッシュ系、サザンハイブッシュ系、ラビットアイ系、ハイブリット系の品種のものが栽培されており、6~9月ごろまで収穫されています。今後も国内外の報告例などご紹介していきたいと思います。

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