大豆粉塵を吸入し、症状出現することがあります。
大豆外皮粉塵を吸入することでのアレルギー症状出現
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/4743

父親が大豆の選別・洗浄の仕事に従事している3歳女児。父親が大豆粉塵の付着した作業着のまま帰宅した当日、もしくは翌日に、本児は一過性の呼吸苦や活気不良を呈するようになった。その後，大豆粉塵の付着した作業着を着た父親に抱っこされた際、アナフィラキシーを発症した。血液検査で大豆と大豆の主要アレルゲンの1つであるGly m 4の特異的IgE抗体が陽性であったが、未摂取の豆乳を除き，大豆製品は問題なく摂取できていた．
父親において職場で着替えてから帰宅し，帰宅後すぐに入浴をするよう指導されてからは、児に呼吸苦や活気不良の症状は見られなくなり，アナフィラキシーも発症していない（出典・参照：人見会美子, 西村洋一, 人見知洋, 板橋立紀, 河野修, 植竹公明　 大豆粉塵の吸入によりアナフィラキシーを発症したと考えられた女児例）。

上記のケースからは，父親の作業着に付着したと考えられる大豆粉塵を同居する児が吸入したことにより、アナフィラキシーを発症した可能性が高いと考えられ、父親が職場で着替えてから帰宅し，帰宅後すぐに入浴をする対策をとってから、児での症状出現を回避できていることが伺えます。
吸入とアレルギーに関しては以下でも掲載しております。ご参照ください。
小麦を含む麺を茹でた湯気を吸入し症状出現していた児への経口免疫療法
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/4162
職業上、米粉を吸入していた方による鼻炎のケース
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/4697
成育環境とアレルギー
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/2198