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ピアスによる金属アレルギー

2022.03.24

投稿者
クミタス

金属によるアレルギー性接触皮膚炎では、ニッケルなどの金属イオンが皮膚から侵入し、表皮中のタンパク質と結合した後、感作が成立し、再度皮膚から侵入してから多くのケースでは24~72時間後に炎症を生じます。ピアスは肌に穴を開け皮下組織と直接的に長時間接触する面がありますが、ピアスを装着していて感作し、金属によるアレルギー性接触皮膚炎を発症することがあります。

大学在籍中の18歳から22歳までの474人を対象としておこなったアンケート調査では、皮膚障害を経験した季節においては、汗をかく季節である夏が52%と最も多く、皮膚障害を起こした時に使用していたアクセサリーの価格は2000円以内と比較的安価での回答が68%と多かった、との結果も見られています(出典・参照:女子学生の金属装飾品による金属アレルギーの実態調査)。

女性においては、ニッケルや金の陽性率が高い傾向にありますが、ニッケルメッキやニッケル合金はアレルギー性接触皮膚炎の原因の1つに挙げられます。汗中の塩素イオンには金属を溶かす作用があり、汗は皮膚表面での金属のイオン化を促進する面があるため、汗をかく部位や、汗をかく夏は金属アレルギーの発症リスクが高まる可能性があります。汗をかいた後は、洗浄により汗の残留を防いでおけるのが望ましいでしょう。

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