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花椒(ホアジャオ)について

2022.04.19

投稿者
クミタス

ミカン科サンショウ属に属する植物であるカホクザンショウの果皮は、花椒(ホアジャオ)、またチャイニーズペッパー、中国山椒、セシュアンペッパー、カショウなどの名称でも知られており、四川料理、貴州料理、雲南料理、西北料理などで使用されることの多い香辛料でもあります。花椒 (ホアジャオ)には、熟した赤い実を乾燥させたもの、実が緑色の青花椒 (チンホアジャオ。 Zanthoxylum schinifolium Siebold et Zucc)、藤椒 (タンジャオ。Zanthoxylum armatum DC)があります。
現在までに考えられている花椒(Zanthoxylum bungeanum (Sichuan pepper))のアレルゲンとしては、以下が考えられています。
・Zan b 1
2Sアルブミン  14 kDa
・Zan b 2

山椒も花椒と同じミカン科サンショウ属に属し、辛味成分は同じくサンショールになり、香気成分の組成は異なると報告されています。
花椒はミックススパイスである五香粉(ウーシャンフェン)にも使用されることが多く、花椒(または山椒)、クローブ、シナモンと、スターアニス、フェンネル、ちんぴのうち2種などの計5種類(以上)が混合されています。
今後もアレルギー症例について、またミカン科の中での交差反応性などについても情報を追加していきたいと思います。

出典・参照:ALLERGEN NOMENCLATURE WHO/IUIS Allergen Nomenclature Sub-Committee ほか

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