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皮革製品による皮膚症状出現例から

2022.05.11

投稿者
クミタス

皮革製品を使用していて、皮膚症状が出現する場合、以下が原因物質となる場合があります。
・接着剤成分
・クロム(六価クロム塩である重クロム酸ナトリウムや重クロム酸カリウムなど)
・残留したドライクリーニング用溶剤

p-tert-ブチルフェノール-ホルムアルデヒド樹脂(合成樹脂PTBP-FR)は、ゴムや革製品の靴、ハンドバック、時計のベルト、ベルト、帽子などに接着剤成分の1つとして使用されることもあります。

約1ヵ月前ゴルフに行った後より左上肢にそう痒を伴う皮疹が出現し受診。所見では左上肢内側に暗紅色の浮腫性紅斑、丘疹、漿液性丘疹が散在し、接触性皮膚炎が疑われた。クロベタゾールプロピオン酸エステル軟膏(外用合成副腎皮質ホルモン剤)の外用により皮疹は消退した。原因検索目的でパッチテストを実施した結果、愛用中のバッグに使用されている合成樹脂PTBP-FRが++であり、皮革製バッグによる接触皮膚炎と診断された70歳女性の例も見られています(出典・参照:佐藤由似 保坂浩臣 伊藤雄太 濱田裕子 奥村恵子 宇野裕和 中田土起丈 昭和大学横浜市北部病院皮膚科 皮革製のバッグによる接触皮膚炎)。

ほかにもテーピングテープ、膝装具(パッド、アンダークッション)、マーカーペン、ウェットスーツに使用された p-tert-ブチルフェノール-ホルムアルデヒド樹脂(合成樹脂PTBP-FR )に反応し皮膚症状が出現したと考えられる報告例も見られています。職業上接触機会のある方においてもご留意頂くとともに、今後も皮膚症状と原因物質について掲載したいと思います。

ドライクリーニングによる影響
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/4365
革製品で皮膚がかゆくなるときは?
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/937

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