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2023.02.01
食物蛋白誘発胃腸炎(FPIES)については、以下ページ内に記載のリンク先ページなどでも掲載しておりますが、
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/4384
食物経口負荷試験施行で皮膚症状が見られた例も報告されています。
日 齢 1 より調製粉乳を開始し、日齢 8 より急激に消化器症状を呈しショック状態に陥った。絶食補液管理とし全身状態が安定したところで、乳による食物蛋白誘発胃腸炎(FPIES)が考えられ、アミノ酸乳を開始し消化器症状が消失し、体重増加を確認した。牛乳、カゼイン、αラクトアルブミン、βラクトグロブリンに対する特異 的IgEは全て陰性だったが、ラクトフェリンに対する特異的リンパ球刺激試験が陽性だった。生後13か月時に施行した牛乳負荷試験では消化器症状は見られず、皮膚の紅斑のみが認められた。
上記報告内で触れられていますが、食物蛋白誘発胃腸炎(FPIES)においては、通常では皮膚症状は見られないと考えられているものの、一部の食物蛋白誘発胃腸炎(FPIES)の経過中において皮膚症状が見られたとする報告もあります。
一方で、食物蛋白誘発胃腸炎(FPIES)の一部の症例では、経過中に即時型アレルギーに移行することがあるとの報告もあり、また食物蛋白誘発胃腸炎(FPIES)と即時型アレルギーとの鑑別が難しいケースがあることについての示唆もなされています。
また新たな報告も含め、今後も情報を追記していきたいと思います。
出典・参照:高橋篤史 波多野道弘 岩本眞理 横浜医療センター小児科 済生会横浜市東部病院小児科 はたの東神奈川キッズクリニック 食物経口負荷試験で非典型的な皮膚症状を呈した 食物蛋白誘発胃腸炎
感染性胃腸炎と食物蛋白誘発胃腸炎(FPIES)
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/4418
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