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アニサキス特異的IgE値が陰性のアニサキスアレルギー

2024.10.22

投稿者
クミタス

アニサキスによるアレルギー、アレルゲンについては以下にも掲載しておりますが、
アニサキスアレルギー〜小児でのケース
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/2061
アニサキスによるアナフィラキシーショック後の急性冠症候群
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/4342 
アニサキスアレルギーを繰り返す場合
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/3251 
アニサキスアレルギーにおけるアレルゲン
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/2905 
アニサキスアレルギーと診断され、アニサキス特異的IgE値が陰性であった方について掲載します。
 
魚介類摂取後の症状誘発とアニサキス抽出液のプリックテスト陽性からアニサキスアレルギーと診断されたが、アニサキス CAP-FEIA 陰性であった9人(男2人、女7人、17-70歳)の臨床的重症度を検討し、アニサキス抽出液を用いた 2-D western blot 法 (2D-WB) で抗原解析を行った結果、重症度は重症2例、中等症6例、軽症1例であった。2D-WB の結果、methylmalonyl-CoA mutase metylmalonylに5例、acetyl-CoA hydrolase に4例と両者の何れかに9例全例が反応を認めたが、WHO/IUIS 登録抗原には Anis 13に2例のみの反応であった(出典・参照:佐藤奈由 鈴木加余子 二村恭子 安田隆宏 川邊智史 中村政志 矢上晶子 松永佳世子 藤田医科大学アレルギー疾患対策医療学 ホーユー株式会社総合研究所 藤田医科大学ばんたね病院総合アレルギー科 藤田医科大学総合アレルギーセンター アニサキス特異的IgE抗体検査陰性のアニサキスアレルギーの検討)。
 
上記はアニサキス CAP-FEIA 陰性の場合も重篤な症状を示すアニサキスアレルギーの場合があることを示唆しています。またアニサキスのアレルゲンの特徴などについても追記したいと思います。

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