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茶によるアレルギーの例から

2022.09.01

投稿者
クミタス

抹茶やカモミールティーを摂取後に症状出現した例については、今までにも掲載しておりますが、
茶によるアレルギーの可能性
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/4301
カモミールによるアレルギー
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/3284
黒豆茶によるアレルギーの例も見られています。

症状出現した方においては、イネ科植物のカモガヤに花粉症と、豆乳やモモによる口腔アレルギー症候群の既往があり、ティーバッグ入りの黒豆茶を初回摂取後にショックをおこし、皮膚プリックテストは陽性。黒豆茶からは、アレルゲンコンポーネントのGly m 4は検出されず、Gly m 3が検出され、患者さんにおいてはGly m 4の特異的IgE値が低く、ELISA法にてGly m 3特異的IgEが高かったことから、Gly m 3がアレルゲンコンポーネントである可能性が考えられています(出典・参照:足立厚子 濱岡大 森山達哉 ソイプロテイン含有健康飲料,健康食品,黒豆茶によるアナフィラキシーの3例)。

Gly m 3は、大豆のアレルゲンコンポーネントの1つでプロフィリンに該当し、水溶性で、熱に比較的安定している特徴があります。黒豆茶はブレンド茶の中に含まれている場合もありますので、黒豆茶を摂取した後に症状を自覚したことのある方は、ご確認ください。

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