バラ科植物であるビワによるアレルギーについては以下でも掲載していますが、ビワ果実を摂食してアレルギー症状が出現することがあります。
ビワによるアレルギー、反応 びわアレルギー
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/3269

ビワによるアレルギーの例
・14歳時スギ花粉症を発症、15歳時リンゴ摂取し口周囲と口腔内の痒みを認めていた17歳男性にて、ビワを摂取し口腔内の痒みが出現。
また32歳時にスギ花粉症を発症、40年前にリンゴ、桃、梨、サクランボ摂取後に嗄声を認めたことがあった52歳の母においてもビワを2個摂取し、口腔内の痒みが出現し、
総lgEは14151U／ml 、3931U／ml と共に高値で、両症例ともにスギ、ハルガヤ、ヒノキ、カモガヤ、カバなどの花粉やリンゴ、モモの特異的IgE抗体の上昇を認め、プリックテストでは両症例ともにスギ、ダニ、ビワで紅斑、膨疹を認め、陽性と判定された。
・7歳女児。生後4ヶ月よりアトピー性皮膚炎と卵アレルギーの既往があり、転居後に卵アレルギーは軽快し除去解除となった。卵白抗原は陰性、スギ、カモガヤ、ヒノキ、ブタクサに陽性を示した。
7歳時に学校給食で出されたビワを摂取したところ、直ちに呼吸困難などのアナフィラキシー症状を呈し病院へ搬送され、加療30分後に症状は軽快。口腔アレルギー症候群と診断され、アレルゲン検索を行ったところ、CAP RAST法にてハンノキ、ブナ、シラカンバに強陽性、ゴマ、ピーナッツ、リンゴに陽性を示し、ビワはプリックテストにて陽性を呈した。

​ビワが使用されることのある製品例

ビワ果実、果汁が使用される
・ジャム、シロップ
・ゼリー、ジュレ
・果汁飲料
・もなかなどの和菓子、地域の銘菓
・タルト、ケーキ、クッキーなどの焼菓子
・キャンディ、ソフトキャンディ、グミ、ゼリー菓子
・一部のカレー
・酒
など
ビワの葉、ビワの葉エキスが使用される
・茶、青汁、野菜果汁ミックスなどの飲料、のど飴、グミなど
ビワの葉エキスは、シャンプー、コンディショナーなどのヘアケア製品、ボディソープ、ボディクリーム、ハンドクリーム、化粧水、乳液、クレンジングオイル、洗顔ジェル、石鹸などにも使用されている場合があります。
また、よろしければ以下もご参照ください。
参考：ビワの種子を使用した健康茶等に含まれるシアン化合物に関する情報提供 
https://www.kokusen.go.jp/pdf/n-20180614_2.pdf

出典・参照：八木久子 西田豊 小山晴美 滝沢琢己 荒川浩一 森川昭廣 群馬大学大学院小児科学 北関東アレルギー研究所 ビワによるロ腔アレルギー症候群の親子例
大谷智 中村江里奈 松岡郁美 平川典 若杉訓世 数間紀夫 本城美智恵 島貫金男加 杉原茂孝 東京女子医科大学附属第二病院小児科 東京都立府中病院小児科 戸田中央総合病院小児アレルギー科　ビワによるロ腔アレルギー症候群の女児例